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日本史が好きになる?歴史ブログ

このブログを見て、少しでも歴史を好きになるお手伝いができれば良いと思います。

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平安時代の年中行事

これまでのブログでは歴史の流れに沿って出来事の背景を調べたり時には人物を紹介したりしてきましたが、今回は趣向を変えて『平安時代の年中行事』がテーマです。

 

何かを調べている時に行事の名前は分かっても「いつ頃の時期にどんな目的でどんなことをしていたのか」が分からなければ先に進めない事もあると思うので、覚え書き程度ではありますが、紹介していきます。

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行事名 内容
正月 朝賀

元旦に天皇大極殿に出御する行事。

元日節会

(がんじつせちえ)

元日の宴会の事。例えば・・・

七曜御暦奏しちようごりゃくのそう・中務省陰陽寮に命じて奉ったもの。一種の天体暦で現在の曜日とは関係ない

氷様ひのためし・前年の氷室や氷池の様子からその年の吉凶を占う儀式で宮内省によって奏された

腹赤の奏はらかのそう・大宰府から腹赤【=マス】を朝廷へ献上、内膳使【=天皇の食事を司る役所】が受けて奏した儀式

                                                                                                        などがある

白馬節会

(あおうませちえ) 

7日の青馬引きの行事。中国伝来の儀式で元は青みがかった黒馬だったが、時代と共に日本化。

白馬を用いるようになった。元々、春の初めに青い馬を見ると一年の邪鬼を払うという故事に由来。

朝覲行幸

(ちょうきんのぎょうこう)

天皇上皇や母后の御所へ行幸、年始の挨拶をすること。こちらも唐由来の儀式。

二宮大饗

(にぐうのだいきょう)

群臣が中宮・東宮へ拝賀し、宴を賜る。

大臣大饗

(だいじんのだいきょう)

摂関大臣家の私邸での宴で、藤原冬嗣より伝わる朱器台盤を用いる。
叙位 大臣以下五位以上の臣下に位階を授ける儀のこと。
七草 民間の若菜摘の行事が宮廷の歳事に。

御斎会

(ごさいえ) 

天皇大極殿(後に清涼殿)に出御、高僧を集めて金光明最勝王経(インドからの経典を漢訳したもの)を講説。

 卯杖

(うづえ)

邪鬼払いのため、杖を天皇東宮に献ずる行事。中国の故事に由来。

 御薪

(みかまぎ)

15日に百官が燃料として薪を宮中に献ずる儀のこと。

十五日粥

(もちがゆ)

(望粥とも)

小豆入りの粥を作って天皇に献上する。一年中の邪気を祓うとされている。

踏歌節会

(とうかのせちえ)

天皇が年始の祝詞を歌ったり舞ったりする踏歌(足を踏み鳴らしながら歌ったり踊ったりする集団舞踊で大陸から伝来)を見物した後、五位以上の者を招いて宴を行った。日本古来の歌垣(歌舞飲食や豊作の予祝、求婚するための行事)と結合したそう。

射礼

(じゃらい)

天皇臨席のもと建礼門前で六衛府の射手が弓の技を試みた行事。優秀者には賞が賜られた。

 賭弓

(のりゆみ)

射礼の翌日にあった弓術競技で、負けた側は勝った側にご馳走した。
二月

祈年祭

(としごいのまつり)

一年の五穀豊穣を神に祈る儀式。神祇官で行う。

列見

(れっけん)

式部省兵部省が選んだ六位以下の官人の功過を考査し、叙位すべき者を太政官が検閲する年中行事。

初午

(はつうま)

二月の初午の日に行う稲荷神社の祭礼。711年2月11日に祭神が稲荷山に降りたとされることが由来。

春日祭

藤原氏氏神祭。前日に朝廷から神馬(じんめ)を派遣するための勅使(春日使)が立てられていた。

三月

上巳の祓

(じょうしのはらえ)

3月の初巳の日、人形(ひとがた)に罪を託して水に流す行事。

曲水宴

(ごくすいのえん)

水に盃を浮かべて流し、その流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を作り読む行事。
雛祭

三月の祓えと形代としての人形が結合した

四月

(しゅん)

元は毎月行われていたが、平安中期以降は4月と10月のみ行われるように。

いわゆる旬宴のことで、天皇が臣下に酒を賜り政務を聞く儀の後に宴を行った。

灌仏会

(かんぶつえ)

釈迦の誕生を祝う仏教行事で、仏像を灌浴(かんよく)する。
賀茂祭 4月中の酉の日に行う賀茂神社の祭礼。現在では葵祭として残っている。
五月  端午節会

五月五日の端午に行われた節会の事。

元は五月は悪月という考えの元で邪鬼払いをする中国の風習が変化して日本でも年中行事として定着。

六月 

忌火の御膳

(いみびのごぜん)

不浄の火を改めて新しい火で炊いたご飯を神様に献上する行事。

月次神今食祭

(つきなみじんこんじきさい)

6月と11月の11日に神祇官で行われた儀で、国家の安泰と天皇の長寿を祈る。

祇園

(ぎおんえ)

疫病退散のために6月15日前後に行われる夏祭りのこと。祇園祭として現存。
六月祓 罪と穢れを取り除くために行われる祓。
七月

七夕乞巧奠

(たなばたきっこうてん)

漢代の織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)の伝説と唐代の願掛けが融合したものが伝わった。

織女の機織りやお裁縫が上達するよう祈りが込められた。

平安時代には相撲や宴が開かれるようになっている。

于蘭盆会

インドから伝わった儀式で、祖霊を祀り僧侶を供養する。

相撲節会

(すまいせちえ)

元々は7月7日に行われていたが、平安中期以降は7月後半に行われるように。
八月

定考

(こうじょう)

列見・擬階奏(ぎかいのそう・令制下級官人の位階授与の手続きのうちの一つで4月に式が行われた)で選ばれた人々の官職を朝廷で決定させる。

九月

重陽

菊花の宴のこと。

伊勢奉幣

(いせほうへい)

幣帛(へいはく・神前の供物のこと)伊勢神宮に献ずる行事。
月見 月を愛でて収穫を喜ぶ宴で、詩歌管弦を行った。
十月

更衣

(ころもがえ)

装束や調度類を取り換える行事。
残菊宴 陰暦10月5日に残菊を観賞。

亥子餅

(いのこもち)

10月亥の日に餅を食べることで年中の病を避けようとした。
十一月

新嘗祭

(にいなめさい)

天皇が新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に献上、自らも食す行事。その年の収穫に感謝する。

豊明節会

(とよのあかりせちえ)

新嘗祭翌日の宴で、※五節舞(ごせちのまい)が行われる。

※現在でも行われていてYOUTUBEで見つけたので下に貼っときます。

十二月

御仏名

(ご・おぶつみょう)

高僧に諸仏の名を唱えさせ、罪の消滅を祈る行事。

追儺

(ついな)

晦日の夜、禁中にて悪鬼を祓う儀式の事。

御魂祭

(みたまさい)

七月の盆と似た死者の霊を祀る行事。

荷前

(のさき)

諸国から貢物として届けられた初穂を年末に幣帛として天皇の稜や外戚等の墓に献ずる儀式。

 

平安時代の行事として紹介していますが、その始まりは本格的な律令国家になろうとしていた前後の時期から始まったものが多いです。

また、唐から伝わった行事が日本の元々の信仰や行事と融合したものもあり、和漢折衷?が本格的に進んでいたのだろうことが想像できます。

 

 

参考文献

朝日百科  日本の歴史3ー古代から中世へー 2005年出版 朝日新聞社より